圧力校正装置 SERC-291

圧力校正装置 SERC-291

圧力校正装置SERC-291

圧力校正装置SERC-291は,A3サイズのコンパクトな本体に高精度な基準圧力センサを内蔵,従来の重錘式圧力校正器と比較して簡単かつ短時間で圧力センサを校正することができます.

基準圧力センサとの比較結果から最適なセンサ感度が自動で算出され,データ整理の手間が不要です.ドリフトと時定数を計測する機能を備えており,圧電式センサとチャージアンプの性能確認にも活用できます.

↓アプリケーション ↓特長 ↓動作原理 ↓基準圧力センサ ↓仕様 ↓ダウンロード ↓ギャラリー

アプリケーション

圧電式センサの校正

エンジン筒内圧力の計測に利用される圧電式(ピエゾ)センサの感度校正を短時間で行うことができます.

圧電式センサ+チャージアンプの性能確認

ドリフトや時定数の計測結果から圧力計(圧電式センサ+チャージアンプ)としての性能確認を行うことができます.

圧電式(ピエゾ)センサ

特長

わずか3分で校正完了

校正対象の試験センサと基準センサに圧力を印加,出力値を比較し基準センサとの差(校正結果)と最小二乗法による最適なセンサ感度(pC/bar)を表示します.最大11点まで設定することができる校正圧力は,順次自動的に発生され校正は約3分で完了します.

簡単なデータの保存

タッチパネルに表示される圧力波形と校正結果は,そのままスクリーンショット画像としてUSBメモリに保存できます.画像には圧力発生毎のシリアル番号が表示されるため,校正記録の管理が容易です.社内ルール等でUSBメモリを使用できない場合は,LANケーブルで接続したPCにスクリーンショットを保存することも可能です.

圧力校正装置の操作画面
圧力校正操作画面と圧力波形
圧力校正装置の操作画面
圧力校正操作画面と校正結果
ドリフトと時定数の計測

Longモード時のドリフト(pC/s)やMediumモード時の時定数を計測することで,圧電センサとチャージアンプの総合的な性能確認ができます.

圧力校正装置の時定数計測画面
Mediumモード時の時定数計測結果

動作原理

空圧シリンダの力で油圧シリンダ内の作動油を圧縮することで,供給された空気圧力は約30倍の油圧に変換されます.空圧シリンダ内の空気圧力を緻密に制御することで,校正に必要な圧力を安定して発生します.基準センサと試験センサの信号は,AD変換器を通じてデジタル化されマイコンで処理されます.

圧力校正装置のシステム図
圧力校正装置システム図

基準圧力センサ

本製品が内蔵する基準圧力センサは,JCSS認定事業者で校正された社内基準器を用いて校正されるため,トレーサビリティが確保されています.定格圧力を繰り返し印加しても高い精度を維持することを確認しています.

基準圧力センサの耐久性確認
圧力発生回数と基準圧力センサの精度
圧力校正装置のトレーサビリティ体系
圧力校正装置のトレーサビリティ

仕様

圧力発生性能圧力モードゲージ圧力
圧力波形矩形,階段状
媒体油圧作動油(粘度グレードVG32)
センサ取付部形状M14メス,ピッチ1.25,深さ15
最大圧力10MPaまたは20MPa(発注時選択)
基準センサシリコン・ピエゾ抵抗式
精度(非直線性+ヒステリシス+繰り返し性)±0.1%FS
発生精度設定値に対して±0.1MPa
プリセット点数11点
操作・表示インターフェース本体内蔵タッチパネルまたはLAN接続PC
入出力電圧入力0-10V, BNC端子(チャージアンプ接続用,分解能1/12000)
データ出力校正結果スクリーンショット(USBメモリ または LAN接続PCに保存)
寸法・重量W300 x D400 x H200mm(突起部除く),約20kg
ユーティリティ電源AC100V 最大1A
圧縮空気350kPa(発生圧力10MPa),650kPa(発生圧力20MPa)
消費量:平均10L/min以下,オイルフリー空気を使用してください

製品の仕様は予告なく変更になる場合があります.

ダウンロード

カタログ圧力校正装置 SERC-291日本語PDF (1.2MB)

画像内の圧電式センサ,センサアダプタ,チャージアンプは撮影用の物です.本製品には含まれません.