DPF・GPF試験システム DPG

DPF・GPF試験システム DPG

DPGは,DPF・GPF試験用の統合システムです.
軽油バーナを用いてSootを発生し,DPF(ディーゼル微粒子フィルタ)およびGPF(ガソリン微粒子フィルタ)をフルスケール流量と温度で堆積,再生,流量試験ができます.

DPGは,最小限の燃料と電力で高濃度のSootを発生することができるため,実際のエンジンを使用した試験に比べて再現性の改善や作業員および費用の削減ができます.

フィルタ(DPF・GPF)の受託試験も承ります.詳細はお問い合わせください.

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アプリケーション

Soot堆積時の差圧特性試験

微粒子フィルタのSoot堆積時の差圧特性は,再生運転を開始する時期を検知する上で非常に重要な特性です.DPGは,空の試験フィルタに,差圧を計測しながら連続的にSootを堆積させ,空の重量および堆積時の重量から自動的にその特性を計算します.

フィルタ効率試験

スモークメータ(オプション)を使用し,再生後の空のフィルタ,Sootが堆積したフィルタ,および損傷したフィルタの捕集効率試験ができます.この試験では,再生中に熱ストレスを受け亀裂が生じたフィルタを自動的に検知できます.

Sootの堆積限界試験(Soot Mass Limit, SML)

この試験は,フィルタの再生運転後にSootの発生量を増加させ,Sootの堆積と厳しい条件での再生を繰り返します.各再生後にフィルタ効率を計測し,フィルタの損傷を確認します.

このほかに「耐久試験」,「アッシュ試験」,「フィルタ活性試験」などを行うことができます.詳細はPDFカタログをご覧ください.

DPG・GPF試験システム紹介動画

特長

安定したSootの発生

DPGは,1次空気と燃料を燃焼し,これらの比を変えることでSootの発生量を制御します.2次空気は,Sootが燃焼チャンバ内に付着するのを防ぎ,火炎を冷却します.Sootの発生量を維持したまま,3次空気流量を変えることで,フィルタを広いレンジの流量,および温度で試験できます.

試験フィルタの下流から燃焼ガスを排気ブロワで吸引するため,フィルタの差圧変化の影響を受けることなく,燃焼チャンバ内の状態は一定に保たれます.このためSootの発生量は一定に維持されます.

DPGの燃焼ガスフロー概略図
DPGの燃焼ガスフロー概略図
プログラム運転

DPGの専用ソフトウェアは,自動的に試験を実施し,データの記録および試験終了時にレポート(PDFファイル)を発行します.

DPGソフトウエア画面
DPGソフトウエア画面

オプション

フィルタテストハウジング (FTH)

フィルタテストハウジング(FTH)を使用すると,缶に封入されていないフィルタを簡単に固定できるため,フィルタの脱着を短時間で実施できます.
試験フィルタは,柔軟性のあるセラミック製シールでFTH用のアダプタに固定されます.アダプタは,直径9インチまで対応でき,楕円形などの形状も製作可能です.

フィルタテストハウジング(FTH)
フィルタテストハウジング(FTH)

仕様

流量制御可変速ブロワ
Soot生成量0.1g/h未満 (ウォームアップ時)
2~20g/h(Sootローディング時)
Soot生成軽油バーナ
使用燃料軽油,またはバイオディーゼル(10%以下)
(EN590 or ASTM D 975 No.2-D)
Soot生成繰り返し性±20%
ユーザ熱電対入力16ch,K熱電対
(オプションで32ch)
ユーザアナログ入力2ch,16bit,±10V
データ記録周期最大10Hz
流量計測精度表示値の±5%(100kg/h以上)
温度計測精度表示値(K)の±1%
背圧計測精度表示値の±1%または±0.05mbar
テストセクション寸法幅170×高さ622×奥行518mm
延長可能

仕様の詳細はカタログをご覧ください。製品の仕様は予告なく変更になる場合があります。

ダウンロード

カタログDPF・GPF試験システム DPG日本語PDF (2.9MB)